クルマのちょっと気になる線キズやこすりキズを上手に補修するには

そのキズ どれくらいの深さなのかを理解しましょう
クルマのキズにはさまざまな種類があります。もっとも軽症なのは服や鞄などで擦ってできてしまったキズでしょう。
ドアノブの内側などは爪が当たってできた細かいキズなどもあります。次に軽いキズはちょっと硬めのものが当たってできたこすりキズや線キズです。
たとえばフロントウインドウを拭くときに身体を乗り出したら、衣服のファスナーのスライダーが当たってついてしまったというような傷です。この程度のキズは塗装のクリア部分や塗装の表面のキズなので比較的DIYで修復しやすいものです。
一方で、塗装の内部までキズが付いているものはDIYでは対処しづらいタイプのキズとなります。
金属面まで達しているものはわかりやすいでしょうが、下地塗装などなどまで達しているものなども素人ではなかなか作業しづらいものとなります。
また、キズだけではなく、凹みがあるものも素人では作業しづらい領域です。外装の修理は鈑金塗装と言われますが、このうち鈑金というのは外板パネルを叩いたり引っ張ったりして、整形する作業です。
そうした鈑金作業が加わるものはなかなか難しいものとなります。また、樹脂部品などは塗装ではなく、樹脂そのものに着色してあることもあるので、補修が難しくなります。
浅いキズはコンパウンドやワックスだけでキズが消える
クリアコートがキズ付いている場合や、その下の塗装面の浅い部分がキズ付いているだけの場合は、コンパウンドやワックスでキズを消したり、目立たなくすることができます。
見分け方は簡単で、キズに水を塗ってみてキズが見えなくなるようなら、磨きで修復可能。水を塗ってもキズが見えるときは塗装が必要です。
ごくごく浅い傷は、クリア塗装面にだけについたキズで、キズ部分で光の反射が乱れるためにキズだと認識できます。ですので、キズ部分の乱れたクリア塗装面を滑らかにすることでキズが消えたり、目立たなくなることがあります。
コンパウンドにはさまざまな種類(目)があるので、塗装仕上げ用やすり傷用などの表示があるものを選ぶといいでしょう。また、コンパウンド入りのワックスもあるので、そうしたタイプのものもキズ消し効果が期待できます。
また、ワックスのなかには色付きのワックスもあります。完全に同じ色というわけではありませんが、白いボディならば白系、赤いボディならば赤系のものを使うことで、ワックス内に含まれる顔料がキズを埋めてキズを目立たなくしてくれます。
タッチペンは塗るだけではなく仕上げ作業も大切だ
カー用品店などで売られているタッチペンはボディについたキズに塗るだけでキズが目立たなくなりそうな印象を受けますが、そう簡単なものではありません。
タッチペンでのキズ消し作業は、一部を塗装するということなので、下地作りからマスキング、磨きまでの作業が必要になります。
基本的にはキズ部分を脱脂して塗料の乗りをよくしたうえで、マスキングで不要な部分に塗料が着かないようにします。その後、タッチペンで塗料を塗っていきます。
タッチペンで塗料を塗るときは、線に沿って筆を動かしがちですが、そうではなく線の一部をちょんちょんとたたいて塗料を塗りつけるようにします。
タッチペンの塗料は塗装面よりも盛り上がるようにします。塗料は乾くと痩せていくので、しっかりと盛り上げることが大切です。
塗装後は1週間程度乾かします。塗装工場ではヒーターを使って乾かすので時間が短縮できますが、自然乾燥だとこれくらいの日数が必要になります。
しっかり乾燥させたら、盛り上がった部分を耐水ペーパーで削り、その後にコンパウンドでさらに削って仕上げていきます。
なによりもキズはつけないようにすることが一番です。ウインドウを拭くなどの作業でもキズが付くことがあるので、ファスナーがついている服といった日頃の注意も大切です。